技術情報

ガスクロマトグラフィー(GC)の基礎

Ⅱ章-1 キャピラリーカラムの概要

キャピラリーカラムとは、中空細管の内面に、液相や吸着剤を塗布、または化学結合させたものです。キャピラリーカラムの材質には、溶融シリカチューブが最も多く使用されています。これは、溶融シリカが、高純度で表面活性点が少なく(金属含有量≦1ppm、OH基含有率<120ppm)、さらにチューブの外側をポリイミド樹脂でコーティングしているので、折れにくく取り扱いやすいためです。

WCOTタイプ

キャピラリーカラムは、WCOT(Wall Coated Open Tubular)タイプ、SCOT(Support Coated Open Tubular)タイプ、PLOT(Porous Layer Open Tubular)タイプの3種類に大きく分類されます。WCOTタイプはキャピラリー管内に液相を塗布、または化学結合したものです。SCOTタイプは担体に液相を含浸させたものを内壁に固定したもの、PLOTタイプはポーラスポリマーやアルミナ、モレキュラシーブなどを固定したものです。
現在最も多く使用されているキャピラリーカラムは、WCOTタイプの化学結合型です。この化学結合型のキャピラリーカラムは、管内に液相を塗布したあと、液相同士、あるいは液相とキャピラリーの内面を化学的に結合させています。