製品情報

グリースレス切換バルブ

切換バルブ応用例4

ガスサンプリング・バックフラッシュ装置(高沸点成分排出型)

10方切換バルブを使用して、ガスサンプリングとバックフラッシュを行える点は前ページのガスサンプリング・バックフラッシュと同様ですが、このバルブシステムでは2本の異なった分析カラムを使用します。メインカラムを劣化させる成分が含まれているサンプルを、サンプルにより劣化しないプレカラムで粗分離してメインカラムに導入します。カラムを劣化させる成分はバックフラッシュすることにより系外に排出します。

2連4方バックフラッシュ

同一カラムを2本、注入口を2台用意し、交互に注入することにより分析時間を非常に短縮することが可能です。
同じような分析のサンプルが多い場合は、この手法では1台のガスクロマトグラフで2台分の働きができますので、トータル分析時間の短縮がはかれます。

カラムスイッチングバックフラッシュ

1本の分析カラムより他の分析カラムへバックフラッシュすることにより、1台のGCで同時に多成分系のサンプルガスを分析できます。カラム1で不用成分を系外に排出し、カラム2とカラム3を切り替えてそれぞれの成分が分離できるカラムへ、流出時間のタイミングをみながら切り換えて分析を行います。
あらかじめカラム1からの各成分のリテンションタイムを測定しておき、切換のタイミングを決定します。

塩素ガス中の無機ガスの分析

左図は、塩素ガス中の無機ガスをカラムスイッチングバックフラッシュ法を利用して分析した例です。 腐蝕性のガスを分析する場合には、切換バルブ、配管などを耐腐蝕仕様にした、バックフラッシュ装置を使用して行う必要があります。お客様の要求にあった装置の制作も可能です。

プレカット装置

8方バルブと2本のプレカラムと1本のメインカラムを使用します。また、キャリヤーガスが2系列必要になります。
注入されたサンプルは、プレカラムで粗分離されます。 メインカラムにはプレ カラムで粗分離した成分の一部をカット導入し、分析します。プレカラムに残った成分はそのまま系外に排出されます。