技術情報

MonoTrapの上手な使い方

5章 - 1気体試料の捕集

5-1-2.気体試料の捕集時間

捕集温度60 ℃において、極性が低い成分は30分の捕集で充分な回収率が得られます。酸性成分や塩基性成分などの極性成分は、水蒸気の影響やバイアルへの吸着などを考慮して、60分程度の捕集時間を設けることをお薦めします。

●捕集時間の比較

40 mLバイアルに標準試料A(4-1参照)を25 µL添加し、捕集時間を変えてDCC18(活性炭有)で捕集しました。
捕集温度60 ℃において、2-アセトナフトン(沸点302 ℃)は30分で充分な回収率が得られました。一方、極性成分であるオクタン酸(沸点237 ℃)は、回収率が一定の値となるには時間が掛かりました。60分捕集することにより60 %以上の回収率を得ることができました。