製品情報

試験機

音叉型振動式粘度計 SV-Aシリーズ

機種により振動子の形状が異なります

JCSS校正対象機器 音叉型振動式粘度計
粘度計SVシリーズは、JCSS(登録に係る区分:粘度計)において、校正対象機器の振動粘度計に相当し、細管粘度計、回転粘度計と共に、特定標準器へのトレーサビリティ確保が可能な計量器として認められています。
エー・アンド・デイの高度な技術レベルと高い信頼性が裏づけた、粘度測定の標準機器です。

•新開発SV型(音叉振動式)によるフルレンジ1%の高精度再現性を達成。
(*:校正用標準液にて、同一の液体に振動子を入れたままで繰り返し測定した時の繰り返し性<標準偏差>)
•粘度標準液を利用し、ユーザーでの粘度校正可能
•耐侵食性の強いチタン製振動子
•WinCT-Viscosity標準添付
•各種容器標準付属 (注)機種によって付属品が異なります。)
•正確な温度検出
•長時間の連続測定可能
•物性変化の連続測定可能
•高粘度の少量測定については、お近くの営業所までお問い合わせください

粘度の絶対値を求める場合は、SV-Aシリーズの測定結果をその液体の密度(g/cm3)で除してください。SV-Aシリーズは、測定原理から、「粘度×密度」を検出し、表示しています(SV-Aシリーズの表示値の単位としては、実際にはmPa・s × g/cm3となります)。

音叉振動式(SVシリーズ)による測定例

音叉振動式の粘度計SV-10/SV-10Aは極低粘度領域(0.3mPa・s)から高粘度(10,000mPa・s)までの広範囲を連続的に測定する事が出来ます。
途中でセンサ部の交換する必要がないので、ゾルからゲル化するまでの測定が可能です。
また、測定間隔を自由に設定可能で、連続24時間測定等、長時間による粘性変化も測定可能です。
なお、SV-10Aは、低粘度領域の安定測定が特長であり、SV-1Aは、少容量の粘度測定が特長となります。水のような低粘度の液体(1mPa・s付近)の粘度測定は、SV-10Aが最適です。
(本ホームページ上の表やグラフの粘度表示値(単位:mPa・s)は、実際には、『粘度×密度』の値を表しています。)

ゲル化点:液体から固体への相変化

例)ゼラチン、寒天、グルコマンナン、増粘安定剤、ハイドロゲル

曇点: 界面活性剤のミセル構造変化

例) パラフィン、非イオン系界面活性剤

混濁液: スラリー、サスペンション、スラッジ、コロイドなどの分散系の粘度

例) セメント、バター、牛乳、クリーム、アスファルト、インク、塗料、金ナノコロイド

潤滑剤の特性: 温度変化による粘性変化

例) エンジンオイル、潤滑用グリス、鉱物油、合成油、水系潤滑剤(水基系)、動物油・植物油

急激な粘度の立ち上がり:硬化ポイントの測定 (接着剤の測定)

例) 卵白/卵黄、 半田フラックス、シリコーン接着剤、モルタル、石膏、ゴム系・ポリマー系接着剤

低粘度測定:1.0mPa・s付近の安定測定(粘度、食感・感応試験)

例)食品、水、アルコール、酒、清涼飲料水、醤油、牛乳、医療  血液、たんぱく質、医薬、嚥下食品、経口摂取食品、胃瘻(胃ろう)食品、その他溶剤、化粧水、半導体研磨剤等

高粘度測定:~100Pa・sまでの安定測定

例) はちみつ、ポリマー溶液、はみがき粉、ハンドクリーム、口紅、チョコレート

データ処理ソフト WinCT-Viscosityの特徴

WinCT-Viscosityとは、音叉型振動式粘度計SVシリーズ、SV-Aシリーズ、SV-Hシリーズで測定したデータをリアルタイムでグラフ化する専用ソフトです。
(WinCT-ViscosityはWindows8にも対応しています。)
粘度計SVシリーズでは、WinCT-Viscosityを使用することにより、測定したデータのパソコンへの取り込み、保存やデータ解析が簡単に可能となります。
WinCT-Viscosityは、3つのソフトで構成されています。

RsVisco

粘度計より受信したデータをリアルタイムにグラフ化することができます。測定中の粘度の変化過程や温度変化も同時に表示することができます。測定条件を変えたグラフの重ね書きも可能。

RsCom

粘度計とパソコンの間でデータの送受信を行えます。粘度計の制御に便利です。

RsKey

粘度計から出力されたデータを他のアプリケーションソフトウェアへ転送することができます。

WinCT-Viscosity(RSVisco)によるグラフ化

1. 時間軸での検証: 経時変化
2. 温度依存性の検証: 温度・粘度の相関性
3. 見たい部分をフォーカス:X軸/Y軸ともに、最小・最大値を直接入力
4. Excelファイルへ変換:CSVファイルの拡張子をExcelに変換・保存することでExcelの機能での資料作成が可能

特長

  1. 測定例
    • ナノ粒子などの粒子径分布を正確に測定、補正するための粘度測定
    • バイオマテリアル、血液、蛋白質、医薬/化粧品、食品の研究開発と粘度測定
    • 高分子材料、無機材料、インク、塗料、顔料などの粘度測定
    • レジスト液、半導体の研磨剤、溶剤などの粘度管理
    • ポリマー、接着剤、蛋白質などの硬化過程、ゲル化点の測定
    • 非イオン系界面活性剤の曇点測定
    • 潤滑油、エンジンオイルの温度変化過程と粘度変化の測定
  2. リアルタイムに粘度測定:振動子の表面積・質量が小さいので、試料の粘度変化や温度変化にすばやく応答。リアルタイムの測定が可能。
  3. 物性変化測定可能:共振振動により高度な分解能を有しており、界面活性剤などの曇点測定および濡れ性などの表面・界面変化などの測定が可能
  4. 非ニュートン流体の測定:肉薄プレートタイプの振動子により試料組織の破壊が少なく、安定した粘度値と粘度変化に追従した測定が可能。
  5. 流動状試料の測定:振動子の相互作用により、攪拌中の試料も測定が可能。また、流動状態となるラインなどでの利用ができ、ラボと同一データでの現場管理が可能。
  6. 正確な温度検出:粘度検出部(振動子)の熱容量が小さいため、温度平衡までの時間が短く試料の正確な温度測定が可能
  7. 長時間の連続測定:振動駆動部に回転部がなく、メンテナンス性に優れ、粘度の連続測定が可能
  8. RS-232C(D-Sub25Pメス) 標準装備、大型蛍光表示、校正用標準液(別売品)

SV型(音叉型振動式)粘度計の測定理論・機構

測定理論 液体中で、振動子を一定振幅にて共振させ、振動子の粘性抵抗を加振力となる電流値を測定することから粘度を求める。
測定機構 音叉形状を有する2枚の板バネの中央に電磁駆動部を設置して板バネを一定の設定振幅にて共振させる。
粘性抵抗により異なる駆動電流を検出し、あらかじめ記憶させている検量線と対応させて演算し、粘度を測定する。

WinCT-Viscosity

測定データをパソコンへ取り込み、リアルタイムにグラフ化する専用ソフトWinCT-Viscosityを標準付属。

潤滑油の温度・粘度

卵白の温度変化測定

界面活性剤曇点測定

仕様

型式 SV-1A SV-10 SV-100A
測定方式 SV型(音叉振動式)/ 固有振動数 30Hz
表示範囲*1 0.3~1000mPa・s 0.3~10000mPa・s 1~100Pa・s
(1000~100000mPa・s)
測定精度*2 繰り返し性*3 1%(標準偏差)
確度*4 ±5%または±0.6mPa・sの大きい方
(1~100mPa・s)
±3%(1~1000mPa・s) ±5%
 (1~10Pa・s)
 (1000~10000mPa・s) 
最小サンプル量 2mL 10mL
試料温度測定部 0~160℃/0.1℃表示
電源 ACアダプタ付属(100V 50Hz/60Hz、約14VA)
標準付属品 ・3モデル共通
ACアダプタ(AX-TB248、1個)、接続ケーブル(1.5m、1本)、サンプル容器(容量 45mℓ、5個)、ディスポ容器(容量 10mℓ、5個)、循環水ジャケット 1個、データ通信ソフトウェアWinCT-Viscosity 1個、RS-232Cケーブル 1本、USBシリアルコンバータ 1個、本体カバー 1個、表示部・コントローラ部カバー 1個、X-Y-Zステージ 1個、計量部固定スタンド 1個、ストッパー 1個

・SV-1A
角型ガラス容器 2個、サンプル容器(容量 2mL、10個)、ガラス容器(容量 2mL 、10個)、容器ホルダ(容量2mL 、透明3個/黒2個)、容器台 1個
・SV-10A / SV-100A
少量サンプル容器(容量 10mL、5個)、少量サンプル容器フタ 5個、ガラス容器(容量 13mL、2個)、ガラス容器ホルダ 1個
価格 546,000 546,000 546,000

注1)表中の粘度表示値(単位:mPa・s)は、振動式の原理上、すべて『粘度×密度』の値となっています。
注2)振動子に気泡が付着した場合は、測定精度に影響しますので、ご注意ください。
*1:粘度の絶対値を求める場合は、SV-Aシリーズの測定結果をその液体の密度[g/cm3]で除してください。SV-Aシリーズは、測定原理から実際には、「粘度×密度」の値を表示しているためです(SV-Aシリーズの表示される単位としては、実際にはmPa・s × g/cm3となっております)。
*2:SV-1Aは、サンプル容器<2ml>、SV-10A、SV-100Aは、サンプル容器<45ml>使用時
*3:液体に振動子を入れたままでの繰り返し測定
*4:温度範囲は20~30℃、結露しない環境にて、粘度計校正用標準液での校正後の値。測定が長時間に及ぶ場合は、必要に応じて定期的に標準液あるいは純水を利用した校正を行ってください。