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分析例

アルコール・グリコール

アルコールの分析には、適合性のよいPEG 系や極性の高い液相を使用することにより、シャープなピークが得られますが、多価アルコールの微量分析ではシリル化剤(参照896 ページ)などで誘導体化して、分析する必要があります。微量メタノールの分析には、PEG 1000 とUniport R との組合せが適しています。Gaskuropack 54などのポーラスポリマービーズも低級アルコールの分析によく使用され、医薬品などの残留溶媒を水で抽出して測定するような場合にも使用できます(Fig.1)。Gaskuropack 55 では、分析の困難なグリコール類の20 ppm オーダーでの分析が可能です。またUnisole 30T とFlusin P の組合せでも、対称性のよいピークが得られます。高級アルコールの分析には、PEG 系の中でも一番最高使用温度の高いPEG-HT を使用すると、シングルカラムでもドリフトが少なく分析できます。また、サンプルの沸点範囲が広い場合や、異性体が多く含まれるときには、キャピラリーカラムの使用が適しています。メタノール中の不純物の分析は、液相にSorbitol を用いることによりメタノールの溶出を遅らせて分析できます(Fig.2)。