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分析例

炭化水素

高沸点炭化水素系のサンプルには、芳香族炭化水素なども入ってくることから、多成分系となり比較的分析が困難です。 キャピラリーカラムは分離能に優れ、また最高使用温度の高いカラムも製造され、これらのサンプルに最も適したカラムといえます。 比較的組成の簡単なパラフィンワックスは、パックドカラムでも直接分析できます。 充填剤としては、最高使用温度が高く極性の低いOV-1などの液相が使われ、1%程度の低液相で粒度の細かい充填剤が使用されます。 溶出を早くするために、短いカラムで内径の細いステンレスカラムを使い、高温までの昇温分析が行われます。 そのため耐熱性がよく、ゴーストの少ないセプタムを使用する必要があります。
C5以上の炭化水素の分析は、異性体の種類が多く完全分離は困難です。 Sebaconitrile、VZ-7などの充填剤は、他の充填剤と比べて分離能が優れているのでよく利用されます。 しかし液相の最高使用温度が低いので、使用温度には充分注意して分析する必要があります。