GL-7400高速液体クロマトグラフィー（HPLC）を用いた、食品中のビタミンD類の分析をご紹介します。
食品中のビタミンDには、きのこに含まれるビタミンD2（カルシフェロール）と精肉・たまご・魚などに含まれるビタミンD3（コレカルシフェロール）があります。また、より活性の高い成分として、代謝物の25-ヒドロキシビタミンD3や1α,25-ジヒドロキシビタミンD3があります。
食品中のビタミンD含有量は微量で、夾雑物との分離が困難なことから、分析の前処理は、脂質を除くために加水分解をし、溶媒抽出を行います。得られた抽出液をさらに精製するために分取LCで精製し、次にHPLCで分析する方法をとります。分取LCの際、HPLC分取システムPLC561を用いることで、分取の自動化を行いました。
今回の分析では、ビタミンD2とビタミンD3の分離分析を目的とし、段階分取LCでは順相吸着モードで精製を行い、2段階HPLCでは逆相分配モードで分析を行いました。この方法を用いることで、ビタミンD2とビタミンD3を良好に分離、検出することができました。