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マニュアルリサイクル分取HPLCシステム (流量 20 mL/min まで) のご紹介
今回は手動リサイクルバルブとマニュアルインジェクターを用いた、シンプルなリサイクル分取HPLCシステムをご紹介します。
分取HPLCにおいては、カラムの内径に応じて流量を上げる必要がありますが、流量を上げると配管由来の圧力上昇が起こります。一方でHPLCの流路では、インジェクターから検出器セルまでの配管内でサンプルの自由拡散が起こるため、配管由来のボリュームをなるべく減らす必要があります。つまり、圧力が高くなり過ぎず、且つ サンプルの拡散が起こりにくい配管を、使用するカラムと流量に応じて選択する必要があります (例えば流量 10 mL/min では内径 0.5 mm 程度の配管を使用します)。
また、リサイクル分離では、あたかもカラムを数本連結したような高分離を得るため、 1本のカラムに繰り返しサンプルを通過させます。ここでも、カラム出口から再びカラム入り口に入るまでの流路 (配管と送液ポンプ) 内ではサンプルの拡散が起こります。この部分にも、サンプルの拡散が起こりにくく、且つ送液の安定性や、検出器セルへの背圧を考慮した配管や送液ポンプを選択する必要があります。
今回ご紹介しますシステムでは、各種配管の最適化を行い、配管を変えることなく 3 ~ 20 mL/min でのリサイクル分離が行えます。また、 特許出願中の技術を採用し、リサイクル流路中から送液ポンプ内 ダンパー部のボリュームを取り除いたことで (PU714R の採用)、一般的な送液ポンプを使用した場合に比べて、リサイクル分離効率の向上を実現しました。
逆相、順相、キラル等のリサイクル分離では、7.6 mm I.D.、10 mm I.D. セミ分取カラムでの効率化が期待できます。また、14 mm I.D.、20 mm I.D. 分取カラムも使用できます。SECのリサイクル分離では、20 mm I.D.、30 mm I.D. 分取カラムが使用できます。
本システムの適用カラム内径、流量の目安は、本資料中 表1、表2 をご参照ください。
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