今回は、水中の陰イオン界面活性剤とトルエンとの分離の例をご紹介します。
厚生労働省告示第二百六十一号 別表24の陰イオン界面活性剤分析では、固相抽出－高速液体クロマトグラフ法が採用されています。
この分析の注意点は、トルエンが夾雑ピークとして検出されることが挙げられます。その原因は、トルエンを前処理に使用する非イオン界面活性剤試験と使用器具を共用したり、雰囲気中にトルエンが存在するとコンタミすることがあるためです。
今回、保持の強いカラム Inertsil ODS-3を使用してトルエンと陰イオン界面活性剤が分離できました。