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「におい・かおりを科学する」セミナー(大阪)

この度、LECOジャパン合同会社様主催でにおい・かおりに関するセミナーを開催いたします。

LECOジャパン合同会社様の質量分析装置は「におい」や「かおり」といった複雑な試料の解析を得意とするGC-TOFMSに特化しています。
本セミナーでは、GC-TOFMSのご説明をはじめ、第一線でご活躍中の講師陣による講演を予定しております。
弊社の技術者による講演も予定しております。

ご興味のある方は是非この機会にご参加ください。

開催日時
2018年 7月26日(木) 13:15~ (受付開始 12:50)
参加費
無料
定員
50名
お申込み方法
当セミナーは終了しました。
会場

AP大阪駅前 梅田1丁目
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-12-12 東京建物梅田ビル地下1・2階

 

講演内容

13:15~13:25
はじめに / 開会のご挨拶
13:25~13:45
GC×GC概論 / LECO社GC-TOFMSのご紹介 
LECOジャパン合同会社様
13:45~14:15
香気成分の簡単な捕集・濃縮方法について
ジーエルサイエンス株式会社
14:1515:10
<基調講演>
米麦食品の香り成分の網羅的GC分析とその解析の難しさ
食品の香りはそのおいしさを決める重要な要素である。講演では、香り分析の手順すなわち、抽出、各種GC分析、解析について具体的な食品を例に挙げ、その結果について解説する。特に、一次元のGC-MSやGC-Olfactometry とGCxGC-TOFMSを併用する重要性について示すとともに、得られたデータを解析して実際に役立つ情報とすることの難しさについて議論する。
大阪府立大学名誉教授 食品プロセス工学研究室 特認教授 北村進一先生
15:1015:20
休憩
15:2015:40
<招待講演>
におい可視化技術「ScentEYE(セントアイ)」の開発

悪い匂い(悪臭)は人を不快にし、良い匂い(芳香)は人に安らぎを与える。匂い環境の制御は毎日を快適に過ごす上で極めて重要である。一方、匂いのある物質は数十万種類とも言われ、また、ppb~pptレベルの極めて低濃度で存在しており、さらに、匂いの感じ方には個人差がある。従って、微量の匂い物質を網羅的かつ客観的に分析・評価できる技術が必要である。今回、効率的な濃縮技術と機器分析、コンピュータ処理によって匂い物質の種類と量を正確に可視化する技術「ScentEYE(セントアイ)」を開発した。本技術を用いれば、キーとなる超微量の匂い物質がどの場所にどの位存在しているか(分布情報)、また経時での変化等を視覚的に捉えることができる。
花王株式会社 香料開発研究所 亀山裕先生 
15:4016:20
<招待講演>
GC×GC-TOFMSを用いた、アルコール飲料における香気分析の網羅分析・解析法
食品の香気成分研究には、従来から、ガスクロマトグラフィー(GC)が重要な役割を果たしている。分離能の高いカラムや前処理・注入法、検出手段の開発により、成分の分離、同定、定量が非常に容易になっている。しかしながら、香気成分の網羅分析はピークの2次元分離と飛行時間型質量分析機(TOF-MS)により、初めて、実用的なものとなった。今回は、Leco社のGCXGC-TOFMSを用いた、香気成分の網羅分析と解析法の概要、並びに実例をご紹介する。
キリン株式会社 酒類技術研究所 小田井英陽先生
16:2016:30
休憩
16:3017:10
<招待講演>
ネコの縄張り行動を化学的見地から紐解く:Entech7200とPegasus 4D GCxGC-TOFMSを活用したにおい成分の超高分離分析の一例
日本では空前の猫ブームで、猫の飼育頭数が遂に犬を上回りました。ペットとしての猫の存在価値は非常に高く、ストレスの多い現代社会において多くの人が猫から癒しを得ています。その一方で、公園や住宅街で放し飼いの猫や野良猫による糞尿被害が増えていて、大きな社会問題になっています。このような猫を取り巻く状況下において、私の研究室では、尿や糞のにおいやフェロモンを使った猫の嗅覚コミュニケーションの研究に取り組んでいます。一般に猫が野外に尿や糞のにおいを残すのは、自分の縄張りを主張する為で、それを嗅ぎつけた別の猫は、におい主が猫であるか確認した後、性別や個体情報、性成熟の有無まで識別し、生活環境の棲み分けや異性発見に努めていると考えられています。しかし実際、ネコがにおい主の個体情報をどこまで嗅ぎ分けているか、私たちはネコと会話して真実を聞き出すことはできません。そこで、もしネコが排泄物のにおいから種や性、個体の違いを嗅ぎ分けているなら、ネコ特有なにおい、オス・メスに特有なにおい、個体により変動するにおいが排泄物に存在すると考え、ネコの縄張り行動を化学的視点から検証しました。本研究では非常に複雑な組成を示す生体由来の揮発成分を分析するために、揮発成分の自動濃縮装置であるEntech7200とPegasus 4D GCxGC-TOFMSを接続して超高分離システムを構築し、包括的なにおい分析から生物活性を指標に着目した化合物のターゲット分析まで、研究の概要から詳細な分析法まで紹介したいと思います。
岩手大学農学部 宮崎珠子先生
17:10~17:15
閉会のご挨拶
 
※プログラムは変更になる場合があります。予めご了承ください。

会場