技術情報

固相カラムの上手な使い方

Ⅱ章-2 元素分析

近年では、ICP-AES、ICP-MS などの高感度検出器の普及に伴い、生体試料中の微量元素を有機形態のまま分析する試みがなされています。
血液や尿試料中の微量元素を存在形態のまま分析するためには、元素分析で一般に用いられている酸分解処理を行うと、化学形態が破壊され、変化してしまう恐れがあります。このような微量元素を有機形態のまま分析を行いたい場合は、試料を緩衝液等で希釈し、フィルター処理後、固相抽出処理を行います。
一般的に、水中に溶存している金属はイオンであるため、試料前処理においてはpH 調整を行いながらイオン交換モードを用います。JIS K0102では、脱塩しながら重金属類を回収する項目に、InertSep ME-1、ME-2 のようなキレート樹脂を装填した固相カラムが記載されています。