固相カラムの上手な使い方
Ⅰ章-4 固相抽出製品の取扱方法
固相抽出製品の取扱方法としては、(図4)に示したように主に4 つの方式が利用されています。以下にそれぞれの方法について説明します。
- ①加圧方式 シリンジを接続して、シリンジから押し出される空気圧を利用した加圧方式は、検体数が少ないとき、試料の負荷量が少ないときに便利です。一方、多検体処理および試料負荷量が多い場合は、操作が困難となります。
- ②吸引方式 吸引方式は、最も一般的に用いる方法です。多検体の取り扱いには、専用の吸引マニホールドを利用すると便利です。当社では、多検体同時処理用、少量サンプル用、96 ウェル標準プレートタイプ用など、固相の形態に応じた様々なマニホールドを提供しています。
- ③ 遠心分離方式 本手法は、流速の影響を受けにくい膜型固相を採用したディスクカートリッジ、モノリス固相を採用したスピンカラムタイプのような特殊な固相形態において、部分的に使用されています。
- ④自然落下方式 検体数に合わせて固相カラムと試験管を用意すれば、特に専用の機材を用意しなくても処理が行えます。ただし、目詰り等が発生する試料には使用できません。
