アプリケーション検索APPLICATION SEARCH
HPLCによる尿中のパラコートとジクワットの分析
今回は、高速液体クロマトグラフィー (HPLC) を用いたパラコートとジクワットの分析法をご紹介します。
塩基性農薬であるパラコート及びジクワットは、人体に対して非常に強い毒性を示すことが知られています。これらの農薬の中毒者における血中、尿中濃度の分析は、その患者の回復時期やその見込みを予測する目安となるため、とても重要です。
血中や尿中の濃度を測定するためには、固相カラムを用いた前処理が必要です。しかし、C18の固相カラムを使用する場合には、固相カラムに保持させる時にこれらの成分が不安定になるアルカリ溶液を使用することになり、回収率が低下してしまいます。 また、強陽イオン交換体(SCX)を修飾した固相カラムを使う場合には、溶出させる時に高濃度の塩を含む溶液を用いる必要があり、溶出液をそのままHPLCに注入するとピーク形状が悪化する可能性があります。
そこで、今回は弱陽イオン交換体であるカルボキシル基(CBA)を修飾した、MonoSpin CBAを前処理工程において用いることにしました。その結果、尿中に含まれているパラコート及びジクワットを、短時間の操作で安定して精製・回収することができました。
関連製品
| 化合物
| キーワード
※フレーム内に表示されない場合はPDFを開いてご覧ください。PDFを開く
化合物
- ジクワット【Diquat dibromide】
- パラコートジクロリド【Paraquat dichloride】
- エチルパラコート【Ethylparaquat diiodide】
キーワード
C18|ODS|オクタデシル|農薬|固相|MonoSpin|CBA|モノリス|UV|Inertsil ODS-3