分野別ソリューション

水素・窒素・アンモニア分析システム

アンモニアは水素を運ぶ「エネルギーキャリア」やカーボンフリーな燃料として注目されています。
ただ、現在の主流のアンモニア合成方法は天然ガスを用いて原料の水素を製造するため、大量のCO2を排出します。そのため、太陽光や風力などの再生可能エネルギーによって発電した電力を用いて電気分解を行ない、水素を製造するグリーンアンモニアが注目されています。
しかし、再生可能エネルギーによって得られた水素は低温・低圧かつ供給量が変動するため、その条件で合成可能なプロセスの開発が求められています。

本システムは合成プロセスの確認に必要な、水素、窒素、アンモニアの混合ガスを同時測定するために最適化されたシステムです。
水素、窒素を分離できるカラムではアンモニアは吸着され、安定して分析をすることができませんが、本システムでは、ガスクロマトグラフに切替バルブを組み込み、リモートタイマーRT731で制御することで水素、窒素、アンモニアの同時分析を、簡単な操作で行なうことができます。
また、対象成分のアンモニアは極性が高く、通常の配管やカラムでは吸着などを起こすため、精度の高い分析は困難ですが、本システムでは独自の処理を施すことで高精度の分析を行うことができます。

GC3210Gとバルブ・リモートタイマーとの組み合わせ例

■測定対象成分■
水素     : 0.1~100 %
窒素     : 0.5~100 %
アンモニア  : 0.1~100 %
ガス温度   : 50 ℃以下
サンプル流量 : 30~300 mL/min
サンプル圧力 : 0~100 kPa(ゲージ圧)
注)測定濃度、その他の条件についてはお問い合わせください。


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