お知らせ

分析・研究向け、大気中のPFASを捕集する装置を発売開始

ジーエルサイエンスはPFAS※1を捕集する装置「FM4※2」を発売しました。新機能性活性炭吸着材(GAIAC※3)を捕集部に採用し、大気中の粒子およびガス状のPFASを捕集・溶出するものです。従来の活性炭は吸着力が強く捕集したPFASを回収できませんでしたが、GAIACを用いることにより回収可能となり、トリプル四重極型質量分析計と組み合わせて、大気中のPFASを包括的に分析することに成功しました。今後、欧米を中心に進んでいる大気中PFASの研究に役立つ製品として、分析・研究向け需要に対応します。
ジーエルサイエンスは、水、土壌、大気など、様々な試料に含まれる微量PFASの分析において、すでにニーズに応じた製品を順次投入しており、今後も、製品開発とサポート活動を通じて、世界のPFAS分析ニーズへの貢献を進めていきます。
本件は、製品シリーズのご紹介とは別に、当社への理解を深めていただくため、IRの一環としてご紹介させていただきます。

※1  PFASとは、パーフルオロアルキル化合物およびポリフルホロアルキル化合物の略称。水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等の特性を持ち、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に幅広く用いられており、フライパンの表面処理剤などに仕様されている。分解されにくく、自然界や人の体内に蓄積しやすい特性をもつ。数千種類あり、すでにいくつかは国内外で製造や輸入規制されている。
※2  FM4は国立研究開発法人産業技術総合研究所およびフタムラ化学株式会社の共同研究の成果を製品化したものです。
※3  GAIACは、フタムラ化学株式会社の登録商標です。

上記掲載新聞記事は、日刊工業新聞社から著作権利用の許諾を受けています。